第145回検討会概要《これからの地域医療と、産業医に求められるかかりつけ医機能》
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日 時:2026年9月12日(土)14:00-17:00
場 所:エッサム神田ホール2号館
特別講演:これからの地域医療と、産業医に求められるかかりつけ医機能
担 当:前野 哲博 先生(筑波大学)
抄 録:日本では、これから急速に少子高齢化が進むことが確実であり、生産年齢人口の減少と、医療・介護ニーズの増大という大きな課題に直面している。これを受けて政府は、超高齢者の人口がピークを迎える2040年を見据え、持続可能な社会保障の実現を目指して地域完結型の医療・介護提供体制の構築を推進している。 その中核となる政策課題の一つが、かかりつけ医機能の強化である。これは「身近な地域における日常的な診療、疾病の予防のための措置、その他の医療の提供を行う機能」であり、本来すべての国民に提供されるべきものである。しかし、受診機会の多い高齢者と比べ、日常では医療との接点が比較的少ない勤労世代やその家族にとっては、かかりつけ医機能は十分届いていないのが現状である。その点において、職域を通じて勤労世代に日常的にアプローチできる産業医の存在は極めて貴重である。本講演では、これからの医療の方向性を概説するとともに、広く国民にかかりつけ医機能を提供するために、産業医に期待される役割について論じたい。
グループディスカッション:その人と家族をトータルで診るために産業医の立場から何ができるか、制約とその突破について
ファシリテーター:西浦 千尋 先生(ラビタ合同会社)
概 要:今回の検討会では「その人と家族をトータルで診るために産業医の立場から何ができるか」をテーマに、参加者を4つの班に分けたグループディスカッションを実施した。1班は「家族の健康相談」、2班は「経営者へのアプローチ」、3班は「医療機関紹介の地域連携」、4班は「産業医がかかりつけ医を担う可能性」を取り上げた。現状の制約と突破策について活発な意見交換が行われ、企業の社会への責任としての健康経営や、産業保健機能の公的サービス化等も話題となった。各班発表には前野先生から地域医療の観点からコメントを頂き、大変有意義な時間となった。