HOME     業績     Serum mercury, lead, cadmium, and arsenic and incidence of type 2 diabetes among adults: A nested case-control study

業績PUBLICATION

  • Clin Nutr, 57:106563, 2026. (Feb)
Serum mercury, lead, cadmium, and arsenic and incidence of type 2 diabetes among adults: A nested case-control study.
Ito A, Yamamoto S, Iwai-Shimada M, Kobayashi Y, Isobe T, Iwai K, Nakayama SF, Konishi M, Yamamoto S, Nakagawa T, Yamazaki S, Mizoue T.

本論文の概要をスライドにまとめました。事業所での健康教育、学会、研修会等で是非、ご活用ください。
その際には、「J-ECOHスタディ」と出典を記載してください。

解説スライドはこちら

本研究では、J-ECOHスタディに参加している1企業において、2008年度に人間ドックを受診した勤労者を対象に血清疫学調査を実施し、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素の血中濃度と糖尿病発症リスクとの関連を検討しました。研究対象者を、各重金属の濃度が低い群から高い群まで人数が等しくなるように4群に分け、潜在的な交絡要因の影響をできる限り取り除いたうえで、各重金属の血中濃度と糖尿病リスクとの関連を統計的に分析しました。その結果、血中水銀濃度が最も高いグループでは、最も低いグループと比べて糖尿病を発症するリスクが約2倍高いことが示されました。一方、カドミウム、鉛、ヒ素の血中濃度については糖尿病との関連はみられませんでした。日本人は水銀の約9割を魚介類から摂取しています。一方で、魚はタンパク質やn-3系脂肪酸、ビタミンDなど、健康維持に欠かせない栄養素の供給源でもあります。そのため、魚の摂取そのものを控えることは勧められません。魚を多く食べる人では、水銀濃度が比較的低い魚を選ぶなど、摂取する魚のバランスに気を付けることが大切です。